2020-02

11・26(月)マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団のベートーヴェン~1

     サントリーホール  7時

 午前7時07分山形発の「つばさ」で帰京。この列車は停車駅が少ないため、2時間29分で東京に着く(前日の往路のは2時間46分だった)。

 さて、マリス・ヤンソンス定例の、秋の日本公演。今年はバイエルン放送交響楽団の番だ。
 ドイツのオーケストラとの、満を持してのベートーヴェン交響曲の集中全曲ツィクルス。その東京初日は、第4交響曲と第3交響曲「英雄」、というプログラムで開始された。

 今回はバイエルン放送とNHKとの共同作業によるテレビ収録があり、またDVD制作も絡んでいるとかいう話だ。そうなると当然、演奏にも熱が入るわけだが、その反面、冒険を避けて正確さを求める演奏にもなるだろう。
 もっとも、もう一つの手兵コンセルトヘボウ管弦楽団を相手の時とは違い、バイエルン放送響相手の時にはあまり大胆な試みをせず、オーソドックスなスタイルを採ることの多いマリスだから、ましてベートーヴェンの交響曲ともなれば、正面きった端整な指揮になるのは自明の理だろう。事実、これまで聴く機会のあったベートーヴェンのいくつかの交響曲でもそれは実証されているし・・・・。

 「第4番」では弦12型、「英雄」は14型・オリジナル2管編成が採られていた※。
 2曲ともに、ケレン味の全く無い、ストレートで整然とした演奏である。テンポにも誇張が一切ないので、一寸見にはサラリとした演奏に感じられるが、デュナミークの扱いには極めて神経の行き届いた設計が施されており、これが音楽の流れに鋭いアクセントと大きな起伏を生み出しているのが聴き取れるだろう。
 それに加え、ひたすら前へ前へと音楽を推し進める強靭なエネルギー感、緻密で厚みのある響き、しなやかなエスプレッシーヴォ――といったものも充分備わっている。渋いけれども充実感はある。いかにもマリスならではの、真摯な演奏というべきか。

 アンコールには、意表を衝いてシューベルトの「楽興の時」第3番。
 こんな曲をやるとは、珍しい。それに、私の世代にとっては、懐かしい。・・・・半世紀以上も前、堀内敬三氏の解説で始まるNHK第1放送日曜朝の「音楽の泉」の、このテーマ音楽が当時どれほどクラシック音楽ファンの胸を躍らせたことか。

※「4番」も14型だったよ、と指摘して下さった方がいた。よく数えたつもりだったが、間違えたか? TVでも確認したと言っておられたから、多分そちらの方が正しいのだろう。しかし・・・・。

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