2020-02

11・16(金)三ツ橋敬子指揮東京フィルハーモニー交響楽団定期

   サントリーホール  7時

 ストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲、ブロッホのヘブライ狂詩曲「シェロモ」(ソロはガブリエル・リプキン)、ムソルグスキー~ラヴェルの「展覧会の絵」というのが今日のプログラム。

 彼女の指揮はすでにいくつかの演奏会で聴き漁って来たけれども、オーケストラによって相性の良し悪しもあるようだし、その関係もあってか、演奏の出来にも微妙に差が出るようである。
 ただ、程度の差こそあれ、この人が指揮する音楽には、いつも何か一種の「力みかえった」ような要素が感じられるだろう。この癖が解消し、演奏にしなやかさと自由さが満ち溢れるようになったら、彼女の指揮はもっと素晴らしくなるのではないか、とも思う。

 もっとも今でも、この力みが良い方向に作用することもある。
 例えば今夜の演奏でも、「火の鳥」の「魔王カスチェイの凶悪な踊り」や、「シェロモ」の後半でのクレッシェンド部分や、「展覧会の絵」での数多いダイナミックな個所などでは、すこぶる雄大剛直な、小気味よいほどの咆哮怒号が聞かれたのであった。彼女の指揮を初めて聴いた人なら、あんなに小柄で華奢な身体つきの女性指揮者から、よくまあこんな力感溢れる音楽が生れるものだ、と感嘆するかもしれない。

 「展覧会の絵」の、特に後半では、東京フィルの音はいよいよ豪壮になり、金管群をはじめすべての楽器が見事な均衡を保って鳴り響いた。
 このあたりでは、指揮者がオーケストラを充分に制御していたのだろうとも思うが、一方、東京フィル自身も、その範囲で自分の音楽を存分にやっていたのかもしれない。
 要するに、これは快演だったということ。

コメント

藤岡亨香ですよ

このサイトいいですね!
藤岡亨香

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