2019-08

11・10(土)ハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルク

   すみだトリフォニーホール  3時

 モーツァルトの後期の交響曲とピアノ協奏曲(ソリストは小菅優)とを組み合わせたプログラム4回シリーズの、今日は第3日。

 「フィガロの結婚」序曲に始まり、ピアノ協奏曲の第22番(変ホ長調K.482)と第24番(ハ短調K.491)、交響曲第39番(変ホ長調K.543)が演奏された。
 このシリーズは、実に魅力的なプロだ。出来得れば4回全部を聴きたいところであった。が、なんせ音楽シーズンまっさかりとなれば、いろいろな演奏会を取材する必要にも迫られる・・・・。

 ザルツブルク・カメラータは名門オケだが、現在は芸術監督は不在らしい。かつてベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者として鳴らしたシェレンベルガーは、客演指揮者である。

 今日の演奏を聴く限り、オーケストラはかなり自由なアンサンブルで、あまり細部に拘泥せずにモーツァルトの音楽を愉しんで弾く、という雰囲気だ。
 その昔、名匠シャーンドル・ヴェーグのもとで、毅然たる剛直な美を備えたモーツァルトを聴かせたあのオーケストラとはとても信じがたい現在の音ではあるが、その中に今も醸し出される独特の香りと色合いは、やはり争えないものがある。

 オケの本拠と同じザルツブルク・モーツァルテウムに学んだ小菅優の演奏にも、同質の香りと色合いがあるだろう。今日も活気溢れる瑞々しいソロで、オーケストラ相手に一歩も退かずわたり合い、極めて美しい魅力的なモーツァルトを聴かせてくれた。

コメント

東条先生、こんにちは。お久しぶりです。
このシリーズの2日目を聴きました。小菅優のソロは力みのない自然体の演奏、というのでしょうか、ちょっとわくわくさせられる演奏でした。久しぶりにモーツァルトのピアノ協奏曲の良い演奏を聴かせてもらった気がします。数年前のファジル・サイの演奏ほど衝撃的ではありませんでしたが、とっても楽しめて満足でした。
残念だったのは、オーケストラがなんとなくよそ行きの感じの演奏になっていたことです。先生がお聴きになった3日目はそうでもなかったのかもしれませんが、2日目(特に前半)はあわせるのに苦労している、という感じがしました。この2日目前半はテンポの設定も遅く、活気のない演奏でした。(後半は別のオーケストラかと思うくらい変わりましたが。)
このオーケストラ、指揮者なしでも十分演奏できる団体ですよね?小菅優に弾き振りさせたほうが、もっと面白かったのでは?と思ったりしていますが・・・

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