2020-02

11・5(月)METライブビューイング ドニゼッティ「愛の妙薬」

   東劇  7時

 ライマンのオペラの強烈な刺激に、些かフラフラになりながらも、次の巡礼目標たるドニゼッティへ。何という異なった世界か、こちらは。

 METの新シーズンは既に9月24日から始まっていたが、その開幕のだしものだった「愛の妙薬」が、ライブビューイングの新シーズン幕開きの曲目ともなった。これは10月13日上演のライヴ。
 バートレット・シャー演出による新制作で、ヒロインのアディーナは、やっぱり――人気抜群のアンナ・ネトレプコと来た。
 彼女、いよいよ体格も立派(?)になり、今回の演出では身体の演技そのものは大雑把ながら、顔の表情は実に微細だ。それ(顔の方です)が明確に観られるのも、「ライブビューイング」ならではの強みである。

 村の青年ネモリーノ役のマシュー・ポレンザーニも、最近本当にいいテノールに成長した。士官ベルコーレ役はマリウシュ・クヴィエチェンで、歯切れの良さ、威勢の良さ、小気味よい歌唱と演技が映える。インチキ薬売りのドゥルカマーラは、巨大な体躯と魁偉な容貌のアンブロージョ・マエストリが演じ歌った。

 指揮はマウリツィオ・ベニーニで、まず要領のよいまとめぶりというところだろう。
 シャーの演出は、マイケル・イヤーガンの舞台装置とともに、ごく伝統的なものだ。
 シーズン開幕ものとしては、ちょっと肩の力を抜いた、娯楽的なプロダクションである。もちろんそれも悪くはあるまいが、少々拍子抜け、と言えないこともない。

 進行役はデボラ・ヴォイト、この人の司会の巧さには、本当に舌を巻かされる。
 なお彼女と、総支配人のピーター・ゲルブとの話の中で、ジェイムズ・レヴァインが来シーズン(つまり来年秋)にはめでたく復帰する予定であることが発表された。やはりMETの永年のカオである彼がいないと、引き締まらないだろう(ファビオ・ルイジばかりでは・・・・)。
 ちなみに今シーズン、久しぶりに登場する大物指揮者は、ロリン・マゼール(ドン・カルロ)である。

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