2019-08

9・26(水)エヴァ・メイ ソプラノ・リサイタル

      東京オペラシティコンサートホール  7時

 今回はイタリアの比較的珍しいレパートリーで固めた。歌曲はゴルディジャーニとロッシーニの作品、オペラはロッシーニとドニゼッティのアリア。ピアノは浅野菜生子。

 容姿もステージ・マナーも華やかで明るいエヴァ・メイ。リサイタルながら大きな身振りを加え、オペラのアリアではちょっとした演技も入れながら、表情豊かに歌ってくれる。
 どちらかといえば歌曲の方に彼女らしい軽快なチャーミングさが発揮されているように思われ、ゴルディジャーニの珍しい「トスカーナ民衆歌集」など、こんなにいい曲なのかと感心させられたが、オペラでの表現にも華麗な愛らしさがたっぷりとあふれていて、特に彼女のドニゼッティものの良さを大いに愉しむことができた。

 但し欲を言えば、どの歌曲も、あるいはオペラも、極端に言えば同じような表現で歌い続けられるために、やや単調な流れに感じられる向きがある。
 これは協演のピアノについても同様のことが言えよう。達者な伴奏であることはたしかだが、どの曲もすべて同じような「伴奏」にとどまり、オペラにあっても各場面の雰囲気をそれぞれ描き分けるというには程遠い。リサイタル全体を何か単調なイメージにしてしまった責任は、ピアノにもある。

 それにしてもこのオペラシティコンサートホール、1階中央(13列前後)に座っていつも感じることだが、声楽リサイタルの場合、舞台の声の「はね返り」があまりに大きすぎて辟易させられる。まるで下手なPAがつけられたように、エコーのように響いて、声のフォーカスが曖昧になってしまう。もっと大きな声の歌手であれば、右を向いて歌えば舞台の右側の壁に声がはね返り、左を向いて歌えば左側にはね返り、というケースになることが何度もあった。
 ホール関係者はこの音響的欠陥に気づかないのだろうか? 昔、東京文化会館がシュワルツコップのリサイタルなどで試みて成功した屏風の利用など、考えるわけには行かないのだろうか。

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