2020-04

9・25(火)デジュ・ラーンキ&エディト・クルコン ピアノ・デュオ・リサイタル

     Hakuju Hall(東京・渋谷区富ヶ谷)  7時

 ドビュッシーの作品ばかり、4手または2台のピアノによる演奏。前半は4手による「牧神の午後への前奏曲」(ラヴェル編)、「6つの古代墓碑銘」「小組曲」。後半が2台のピアノによる「白と黒で」「リンダラハ」「夜想曲」より(ラヴェル編)という、実に魅力的なプログラム。

 秋の夜、ドビュッシーの陶酔的な世界を満喫、というつもりで聴きに行ったのだが、実際の演奏は、そんな甘いものではなかった。
 この2人が弾くドビュッシーは、詩的な気分を断乎として拒むように、強靭で、鋭利な切れ味を示す。音楽の骨格が、冷徹な光を浴びてもろに浮かび上がる。いわゆる香気とか、模糊たる美しさとかいった世界とはかけ離れたドビュッシーだ。4手の時も2台の時も舞台手前に座っていたクルコンがあまりに強烈な打鍵を聞かせるので、そのつど激しい口調で迫られるような気分になり、些か戸惑う。

 こういうスタイルのドビュッシーを聴いたくらいでオタオタするようなヤワな聴き手ではなかったつもりだが、今夜はどうもこちらの感覚が疲れていたらしい。ついに最後まで彼らの演奏に正面から向き合えずに終ってしまった。夫妻があまりに淡々とした表情で弾き続け、演奏が終ると、カーテンコールで出て来るごとに淡々と2回ずつお辞儀をしては引っ込む、その所作すらも何か素っ気なく感じられてしまったくらいであった。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1478-b517880f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」