2020-04

9・21(金)レナード・スラットキン指揮NHK交響楽団

    NHKホール  7時

 久しぶりでスラットキンの指揮を聴く。

 メイン・プログラムはショスタコーヴィチの第7交響曲「レニングラード」だが、前半にはリャードフの「8つのロシア民謡」という15分ばかりの長さの管弦楽曲が取り上げられていた。
 珍しい曲を出したものである。最近のN響の定期のプログラムは、ちょっと一捻りしたものが増えて来て、面白くなった。

 この「8つのロシア民謡」(1906年初演)も、私にとっては初めて聴く作品。スラットキンの指揮だから、あまりロシアっぽくは聞こえないけれども、それでもフォークソング的な味は適度に感じられるし、リャードフらしい色彩的なオーケストレーションの妙味もそこそこ感じられる、といった曲だ。
 弦楽器全部のピチカートとピッコロの囀りを対比させる(第5曲「小鳥の物語」)は、チャイコフスキーの「第4交響曲」の第3楽章をモデルにしたものだろうし、また弦楽器が力強く主題を奏するあたりは、ボロディンの「第2交響曲」を連想させる。
 そういえば、「ゲゲゲの鬼太郎」の中で、「さら小僧」という河童の持ち歌に「ぺったら ぺたらこ ぺったっこ」というのがあったが、あれはもしかしたらこの第4曲「私は蚊と踊り」のリズムから採ったものかしらん?

 「レニングラード交響曲」は、予想通りスラットキンの要を得た指揮と、N響の強力なアンサンブルが相乗して、威圧的な壮大さというよりもむしろ、滑らかな音色と晴朗な響きを備えた壮麗な演奏となった。もともと外面的な威容を優先させた性格を持つ交響曲だから、こういうタイプの演奏でも、それなりに圧倒的な効果を発揮する。第4楽章最後の怒号の個所でも、N響は音の均整さを失わず、節度を保ったクライマックスを創り上げた。さすがの余裕である。
   音楽の友11月号 演奏会評

コメント

リャードフの作品。短い小品群の集合体だから、良かったです。
メインの”レニングラード”、バンダの位置が、後方なので、バランスよく破綻しない、派手派手しくないことは、良かったです。有名な部分の、小太鼓のリズム、音が端に楽想の繰り返しの中でクレッシェンドしていくのでなく、相手の各パートの音を細かく聴いているから、微妙な変化が加えられていて好感を持ちました。細かく工夫されていることに。さすがN響。
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最近、スラトキン氏の海外でのオーケストラの公式HPでの露出度が、多い。率なくまとめている・期待以上の成果が上がる時があるからでしょうか?

今度、やってくるなら中欧圏の作品がいいな。。。。
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若い人が廻りに多くいる座席に居ました。聞こえてくる会話の中身を聞くに、(聞こえてきてしまう大きさだけど)、初初しい。大曲のあるコンサートに鑑賞しに来て。いいことですね。
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今、今年のPROMSから、アンドリス・ネルソンズの”レニングラード”を聴くも、こっちも良いよ。
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今日(22日土曜日)、<<節度を保った>>ブラボーなので、フライイング・怒号のようなブラボーでもなくよかったです。どんな外国からの演奏会もそうだったら、いいのに。その啓蒙活動って、大切ですよね。。

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