2019-05

9・6(木)オーケストラ・アンサンブル金沢 東京公演
生誕80年記念 岩城宏之メモリアルコンサート

   東京オペラシティコンサートホール  6時

 オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)がまたまた東京公演。

 本当に「足長」オーケストラだ。小編成ゆえ小回りが利くという強みがあるのは事実だろうけれど、その意欲は敬服に値する。
 ただし、ホワイエにズラリとダークスーツの男たちが並んでスポンサー関係招待客を待ち構えている光景は、相も変らず野暮ったい。とにかく、ひしめき過ぎて一般客の進路を塞ぐのだけは、遠慮してもらいたいものである。

 今日は岩城宏之の誕生日ということで、それを記念しての一種のガラというか、フェスティバルというか、15分2回の休憩を入れて延々3時間10分に及んだ大規模なコンサートになった。
 なんせ、指揮台にはOEK総帥の井上道義だけでなく、外山雄三、天沼裕子、山田和樹、渡辺俊幸が入れ替わり立ち代わり登場する。協演者には東京混声合唱団、日本打楽器協会有志、森麻季、鳥木弥生、吉田浩之、木村俊光、さらにペギー葉山とジュディ・オングまで来る。
 ゲストとして舞台に立った作曲家は、前記渡辺俊幸の他に一柳慧、三枝成彰、西村朗。司会が池辺晋一郎と檀ふみ。

 プログラムも著しく多岐にわたり(もしくはチャンコ鍋の如く)武満徹の「ノスタルジア」に始まり、一柳の「分水嶺」、黛敏郎の「スポーツ行進曲」、池辺の「悲しみの森」と続き、さらに外山、林光、渡辺、西村、平岡精二、筒美京平の作品、最後にベートーヴェンの「第9」第4楽章、という具合。
 こうなるともう、演奏がどうのという堅い話などさておいて、とにかく今夜はユーモア好きの岩城宏之をしのぶ「ゲストとトークと音楽と」の夕べを一緒に愉しむ、ということだろう。

 演奏の中では、冒頭で井上道義が指揮した「ノスタルジア」と、山田和樹が東混を指揮した林光の「原爆小景」からの「水ヲ下サイ」が絶品だった。岩城宏之が打楽器用に編曲したという外山雄三の「ラプソディ」は初めて聴いたが、これはイントロからすぐに「信濃追分」に続く短縮版。
 ジュディ・オングがあの例の衣装で「魅せられて」を歌ったのは懐かしかったが、これは編曲がよろしくない(海のざわめきを表わす弦が薄い)。西村朗の「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」も私は初体験。曲当てクイズに絶好だ。

 演奏とは関係ないが、ゲストたちのよく解らない話しぶりや、何故か少し雑な檀ふみのMCをフォローして、聴衆に解りやすく簡略に説明する池辺晋一郎の話術がお見事。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1465-9e321ee8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」