2017-08

6・2(土)日本ワーグナー協会例会 クラウス・フローリアン・フォークト講演

    ドイツ文化会館OAGホール(赤坂)  7時

 前夜の新国立劇場ロビーで、日本ワーグナー協会(公演協力)が「フォークト来たる!」と麗々しくポスターに書いてPRしていたのが効いたか、200以上並べられた椅子はほとんど全部埋まった。

 何しろイケメン・フォークトとあって、前夜も女性観客たちは夢中になっていたし、イケメンには興味のない男性観客たちも彼の見事なローエングリンには感服していた。それゆえ、協会員以外にも、この講演を聞きに来た人も多かったようである。
 舞台に近い椅子席はほとんど女性たちが占め、休憩時間にはサインを求める女性客が長蛇の列。
 4月の例会には、「タンホイザー」出演中のスティーヴン・グールドも講演に来ている(私は都合で聞けなかったが)。まあ、こういうイケメン・テナーに人気が集まり、入りが良くなるというのは、何にせよ悪くない現象ではある。

 フォークトは、15分の休憩を含めて約2時間、愉しそうに喋ってくれたが、ホルン奏者としてハンブルク州立歌劇場管弦楽団及びハンブルク・フィルで演奏していた時代に、エキストラで北ドイツ放送響にも参加し、ヴァントの指揮でブルックナーの交響曲を吹いたこと、またその頃余興で女性(現在の妻)とデュエットしていた時に彼女の母から声の良さを認められ、これがそもそも歌手転向の発端となったことなど、意外なエピソードなども語られた。
 蔵原順子さんの通訳が明快なので、会場も大いに盛り上がる。

 なお聴衆の一人からの質問で、前夜の地震の話も出た。フォークト曰く、舞台監督からは予め「地震が来た時にはどのように対応するか」というインストラクションがあったそうで、「日本人の皆さんは地震には慣れているから、それに倣っておけば心配ないだろう」と初めから落ち着いて構えていた、とのこと。
 ただし「数分前には自分は他の場所にいたので(つまり吊り装置に乗るため舞台の天井近くにいたということ)その時に地震が起こっていたら、私の行動も変わっていたはず。とにかく、地震の中で《禁問の動機》を歌うなんて経験は、初めてだったし、これからもまずないでしょう」と客席を笑わせる。

 ワーグナーを歌う時の心構え、歌劇場のキャパの違いにどう対応するか、役柄の解釈についてなど、本題の話は長くなるので、ここでは省略。

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