2019-08

1・16(月)チョン・ミョンフン指揮ソウル・フィルハーモニー管弦楽団

   サントリーホール  7時

 昨年5月に続く2度目の来日。今後は日本定期公演という形にでも発展するのかしらん?

 今回も弦18型の編成。チョン・ミョンフン(鄭明勲)は本当に大編成が好きなようだ。コンサートマスターをはじめ、金管などにはかなり「西洋人奏者」が多い。

 この大編成だから、マーラーの第1交響曲「巨人」が量感たっぷり、壮大な構築になったのも当然であろう。第2楽章以降は密度の濃い響きになっていた。
 しかし、プログラムの前半に組んだドビュッシーの「海」をもこの18型で、しかもその弦楽器群をガリガリと硬質な音で弾かせ、全管弦楽を咆哮させたのには、どうにも賛意を表しかねる。「波のたわむれ」冒頭のチェロとコントラバスのうごめきなど、あまりに物々しく演奏しすぎて、まるで海の怪物が頭をもたげるかのようなイメージになってしまった。フランス印象派の作品をこのようなアプローチで演奏するのは、いくら何でも「新解釈」の域を超えているのではないか? 

 その点、アンコールで演奏したラヴェルの「ラ・ヴァルス」の方は、タッチを一変させ、柔らかくフワリとした弦の響きで軽やかなイメージが求められていた。ただ、所詮これも音が分厚くなりすぎてしまう。

 昨年の「悲愴」などもそうだったが、このコンビ、エネルギー感充分の演奏であることは結構としても、何か心に響く味といったものがもっと欲しいところである。
 チョン・ミョンフン、昨年のアジア・フィルとの来日公演でのブラームスの第1交響曲などでは、もっと深々とした味のある音楽をつくっていたものだったが・・・・。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1271-975ce4fa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」