2020-05

12・13(火)ゲルハルト・オピッツのシューベルト・ピアノ作品集

   東京オペラシティコンサートホール  7時

 久しぶりに、たっぷりとした響きのシューベルトが聴けた。

 「ピアノ・ソナタ(第1番) ホ長調 D157」「12のドイツ舞曲D790」「3つのピアノ曲D459A」「ピアノ・ソナタ(第5番)変イ長調 D557」「4つの即興曲D899(Op.90)」という、比較的珍しい構成のプログラム。
 どの曲にもオピッツ独特の重厚な風格と温かい情感があふれている。

 彼の演奏にかかると、シューベルトの若書きの作品にさえも「堂々たるおとなの風格」が導入されてしまい、それは面白いけれども、ある種のアンバランスを意識させられるのも確かだろう。
 しかし、晩年の名作「4つの即興曲」ともなれば、オピッツが紡ぎ出す厚みのある和声の豊麗さ、転調の響きの多彩さが、何と素晴しく生きることか! 
 どっしりした低音に支えられた和音群が、ゆっくりと揺らぎながらうつろいで行くのに浸っていると、これはもう何と言ったらいいか、至上の快感といった境地に引き込まれてしまう。

 こういう、分厚く落ち着いたシューベルトも、実に好いものである。

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