2020-07

11・27(日)パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団

    サントリーホール  2時

 いいオーケストラは、チューニングの音色から既にそれと判る。

 ラヴェルのピアノ協奏曲(ト長調)では、ソリストのダヴィッド・フレイの透き通るような音色も快いが、オーケストラのキラキラ輝くような音色と、洒落っ気のある表情が何より素晴しい。

 もちろん本領は、1曲目のメシアンの「忘れられた捧げもの」と、3曲目のストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」で発揮される。前者での豊麗な昂揚と叙情、後者での華麗で自在な躍動など、まさにこれは至福の音楽を聴く思いだ。
 曲想の変幻相次ぐ「ペトルーシュカ」を、パーヴォは何と巧みに見通しよく構築し、パリ管は何と輝かしく多彩に響かせることか。一つの主題が他のモティーフに覆われても、もとの主題がそのまま明晰に聞こえ続けるという演奏は、そうたびたびはナマで聴けるものではないだろう。

 パリ管の金管、木管、弦――その壮麗さは見事の一語に尽きる。一番クラリネットや一番ファゴットが、まるで踊るようなジェスチュアで鮮やかに吹きまくっている光景を見るのも愉しい。

 フレイはアンコールにシューマンとバッハを弾いたが、パーヴォとオーケストラはアンコールにビゼーの「子供の遊び」からの小品と、シベリウスの「悲しきワルツ」(また!)、そしてビゼーの「ファランドール」を演奏した。

 パーヴォは、本当に大きな指揮者になった。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1241-b3e5fa55
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

ブログ内検索

お知らせ

●2007年8月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年8月
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年8月
2006年7月
2006年4月
2006年3月
2005年12月
2005年8月
2005年4月
2005年3月
2004年5月
2004年4月

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」