2020-04

11・20(日)タン・ドゥンの「マーシャルアーツ」3部作~映像付演奏会

   サントリーホール  6時半

 「サントリーホール フェスティバル ファイナルコンサート」としての開催で、映像上映とオーケストラ・コンサートとを合体させた大規模な演奏会となった。

 「マーシャルアーツ」とは、プログラム掲載の林田直樹さんの解説によれば「武侠」のことだという。「武術」や「任侠」とは違う、もっと深い精神的な意味を持つ言葉のようである。
 ともあれ、演奏された3つの協奏曲は、いずれも彼が作曲した映画音楽にもとにした作品で、タン・ドゥンらしくダイナミックな曲想にあふれたものばかり。

 最初にチャン・イーモウ監督の「英雄(HER)」に基づくヴァイオリン協奏曲。
 次に、アン・リー監督「グリーン・デスティニー」に基づくチェロ協奏曲。
 そして最後に、ファン・シアオカン監督「女帝(エンペラー)」に基づくピアノ協奏曲。
 各曲でソロを弾くのが、五嶋龍、アメデオ・チッケーゼ、リ・ユンディという錚々たる若手だ。この顔ぶれだけでも、集客には充分だったことだろう。
 指揮がタン・ドゥン自身、管弦楽は東京フィル(掛け声や小演技も含む大熱演で、特に打楽器陣は御苦労様!)。最後の曲のみサントリーホール・フェスティバル合唱団(明治学院バッハ・アカデミー、聖心女子大グリークラブ、早大グリークラブ)が入る。

 映像はもちろん当該映画からの「女性の愛」を主眼としたイメージ的抜粋だが、オーケストラの生演奏とのマッチングは完璧で、迫力充分であった。
 今回のこれは、映像を伴奏する演奏ではない。あくまで演奏が主体であり、映像はそのパートの一つとして活用され、全体の均衡が保たれていた――と見るべきであろう。
 演奏会の形状の一種として考えてみると、この手法は、実に無限の面白い可能性を秘めているように思われる。
 9時終演。

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