2020-04

11・18(金)朗読会「風をあつめて」第8章

 ムジカーサ  2時半

 久しぶりで「朗読会」を聴きに行く。

 主宰は朗読の松浦このみ(紀尾井ホールの開演アナウンスで聞ける声の、あの人である)で、ピアノの西村由紀江が定期的に協演するシリーズ。
 森絵都の「ラストシーン」、辰巳滴子の「音楽の神に愛されて」、アンディ・アンドルーズの「バタフライ・エフェクト」(弓場隆訳)の3作が朗読された。
 松浦このみのナレーションは、彼女がかつて放送局時代の若い同僚だった時代からよく聞いていたが、最近はとみに味と深みと拡がりを増した。今日はかなり芝居気を加えていて、巧い。彼女の朗読を彩り、時には前面に出てシーン(情景)を描く西村由紀江のピアノも温かくて、美しい。

 飛行機のエコノミークラスでの出来事を語る「ラストシーン」で、演奏に「ミスター・ロンリー」が登場して来たのに思わずニヤリとしてしまったのは、私がFM東京に在籍した者としての内幕的感覚ゆえか。あの曲をピアノで聴くのも、なかなかいい。

 西村が中国語を巧みに話してみせる(最近訪問の機会が多いという)のには感心させられたが、2種のナマリによる挨拶語を紹介し、「相当違うでしょう?」と言ったところへ松浦が「同じように聞こえますけど」と突っ込むあたりも、女性2人のライヴの面白さの一つか(実は私にも同じように聞こえたのだが)。
 宮沢賢治の「セロひきのゴーシュ」の中で、かっこうが「たとえば、かっこう とこうなくのと、かっこう とこうなくのとでは、聞いていてもよほどちがうでしょう」と言うと、ゴーシュが「ちがわないね」とにべもなく答えるあのシーンを思い出した。
 4時35分終演。

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