2020-07

11・16(水)フランツ・リスト室内管弦楽団

 東京オペラシティコンサートホール  7時

 室内管弦楽団とはいっても、今回は弦楽オーケストラとしての来日。
 5-4-3-3-1の編成だが、この弦楽器群の音色のしなやかで艶やかな、目の詰まった厚みのある織物のような温かい手触りは、素晴しい。「ハンガリーの弦」の良さを存分に感じさせてくれるオーケストラである。

 それゆえ、リストの「ハンガリー狂詩曲」の第2番と第6番(いずれもペテル・ヴォルフ編曲)およびブラームスの「ハンガリー舞曲」の第2、4、6番では、ロマ的でラプソディ的な表現も含めて、見事な演奏が愉しめた。またモーツァルトの「ディヴェルティメントK136」では音色と表情を一転させ、柔らかい端整な音楽づくりになる。この対比も鮮やかだ。

 この他、幸田浩子(S)をソリストに、リストの「おお、愛よ」(愛の夢第3番)など歌曲3曲およびラフマニノフの「ヴォカリーズ」、佐藤俊介をソリストにパガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第2番」(弦楽合奏+トライアングル)が演奏されたが、レパートリー上の新鮮さという点でも興味深いプログラムだろう。
 ただ、佐藤のガット弦のノン・ヴィブラート奏法によるソロは、高音域の音色が刺激的になり、オーケストラの音色との違いが気になる。それが狙いの面白さだ、という意味もあるかもしれないが。

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