2008-05

8・30(金)サイトウ・キネン・フェスティバル
広上淳一指揮サイトウ・キネン・オーケストラ 

長野県松本文化会館

 2階正面最前列で聴いたせいか、金管と弦のバランスが少々粗く、またオーケストラ全体にあまり美しくない響きも感じられたのは事実だが、演奏はすこぶる燃えたものであった。ハイドンの交響曲第60番「うかつ者」でのリズムの歯切れよさと明晰さは、このオーケストラとしては、久しぶりのものではなかろうか。ラフマニノフの「交響曲第2番」も活力にあふれていた。
 しかし結局このオーケストラは、技術は抜群でも、「色」というものに乏しいのが不満を残す。ラフマニノフのほの暗い哀愁などは、彼らには無縁なのだろうか。とはいえ、広上のこのオケへのデビューは、成功したと思われる。

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