2019-07

6・1(水)クララ・ジュミ・カン・ヴァイオリン・リサイタル

   浜離宮朝日ホール  7時

 先月7日の項で「韓国系ドイツ人ならジュミではなくユミではないのか」と書いたが、仙台国際音楽コンクールのスタッフに聞いたところによると、本人がさる理由で「ジュミにして下さい」と言ったとのこと。御本人の御意向なら仕方あるまい。

 今日のプログラムは、前半にブラームスの「ソナタ第1番」とイザイの「無伴奏ソナタ第3番」、後半にショーソンの「詩曲」、チャイコフスキーの「ワルツ・スケルツォ」と「感傷的なワルツ」、ヴィエニャフスキの「華麗なポロネーズ第2番」という構成。アンコールにはドヴォルジャークの「スラヴ舞曲ホ短調」、クライスラーの「中国の太鼓」、マスネの「タイースの瞑想曲」が演奏された。

 昨年の仙台優勝からあと、2、3回ほど聴いたコンサートにおける彼女の特徴がすべて集約されたようなリサイタルと言えようか。
 演奏のスケールは大きく、華麗でダイナミックで、きわめて濃厚な表情をもったヴァイオリンだ。低音域での太く色っぽい音色には、独特のものがある。若々しい情熱をいっぱいにぶつけるような演奏が好ましい。

 ただ、昨年秋だったかにメンデルスゾーンの協奏曲を聴いた時にも、どうもよく解らなかったのだが、時に細部の演奏がえらく雑になることがあり、また最高音や最弱音での不安定なところが多いのが気になる。このあたりを完璧に決められるようになれば、彼女は凄いヴァイオリニストになるだろう。
 華やかで軽快なパッセージの個所に来ると、弾きながら実に愉しそうな笑顔になるというのは珍しく、ステージ姿としても素晴らしい。

 協演のピアノは、津田裕也。彼もまた2007年に仙台で優勝した若者である。今日は全く控え目で、ひたすらクララを盛り立てることに徹していたようだ。

コメント

JUMIは韓国名だからですよ。ドイツ人と(ドイツ系だからと思っている)日本人だけが「ユミ」と呼ぶとインタヴューで言ってます。

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