2017-11

5・27(金)西本智実指揮ロシア国立交響楽団

   サントリーホール  7時

 かつてはエフゲニー・スヴェトラーノフが紅い扇風機を譜面台にくくりつけて指揮をしていたロシア国立交響楽団。1997年にそのスヴェトラーノフと来日して以来、14年ぶりのお目見え。

 今回は計10回の演奏会が組まれ、予定表によれば、芸術監督・首席指揮者マルク・ゴレンシテインが3回、「首席客演指揮者」(同響のHPには載っていないが何故か?)の西本智実が5回の演奏会を指揮、2人が分けあって指揮する演奏会が2回、となっている。
 今夜は西本智実の指揮で、チャイコフスキーのプログラム。「雪娘」から3曲、「ピアノ協奏曲第1番」(ソロがヴェドラーナ・コヴァーチ)、「交響曲第5番」、アンコールは「アンダンテ・カンタービレ」。

 「ロシアの弦」の豊かな響きが、何より印象的だ。16型(ただしチェロは10本ではなく12本!)ながら、それ以上の編成に聞こえるほど、たっぷりした厚みがある。
 西本は、この量感に富むロシア国立響を、全体にやや抑制気味に鳴らし、特にピアニシモの個所では、全体の音量をやっと聞こえるくらいの秘めやかなものに抑えて、作品の叙情的な要素を浮彫りにしていた。

 管楽器群が豊麗な弦の響きの中に包まれるようなバランスになっていたのもユニーク。色彩感も控えめであった。こうした特徴がこのオケの近年の変貌を示すものでないとすれば、それは彼女がこのオーケストラを独自のやり方で制御することに成功しているという証拠になるだろう。
 総じて今夜の演奏では、弱音の美しさがすべて。

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 5/29日台風が来るという雨の日に神戸国際会館へ。
 3列目の第一Ⅴn側で聞いた。このオケ、スベトラーノフと初めて来たとき以来だから40年ぶりに聞く。ホールが小さいせいか14型で演奏していたようです。最初の雪娘が珍しい曲でなかなかいい曲で、最初の弦の響きに見せられました。選曲にブラーボーである、若い女性のピアノコンチェルトのあと、アンコールはラフマニノフの即興曲4番という渋いものだったがこれが名演でした。
東条さんはスベトラーノフ時代とはオケが変わってしまった(団員が入れ替わったことにより)とのことですが、私にはまだまだ分厚い(少し暑苦しい)響きは健在だなと思ったしだい。かなり持ち直したのかな。
 西本さんのチャイコフスキー5番はペテルブルグ放送響で聞いたことがあったがあまり記憶に残っていなかった.このオケを十分ドライブしていて見直したところですが欲を言えばテンポがゆったりで各楽章の差がなかったのが気になった。

クラシックコンサートでは珍しく独創したホルン奏者とスタンディングォベーションに答えていた。さすがのロシア響でした。

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