2017-11

5・19(木)アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮NHK交響楽団

   サントリーホール  7時

 当初はチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第2番」が入っていたプログラム、滅多にナマで聴けない曲なので大いに楽しみにしていたのだが、ピアニストがシモン・トルプチェスキからアレクサンドル・メルニコフに変わったら、あっさりと「第1番」に変更になってしまった。
 名曲ゆえ喜んだ人もいたろうが、こちらは失望落胆。

 メルニコフとて、モスクワ生れだし、モスクワ音楽院で勉強した人なのだから、チャイコフスキーの2つの協奏曲くらい、わけなく弾けるはずだろうに。
 で、彼の実際の演奏はといえば、――第1楽章のアレグロ・コン・スピリートに入ったところで、スコアには指定のない強弱自在の表情を加え、スケルツァンドに弾いて行くなど、なかなか面白いとは思ったのだが・・・・。
 何故か今日は、CDで聴くほどの冴えはなかった。まあ、ちょっと変わった個性を持つピアニストであることは事実で。

 ヴェデルニコフの方は、冒頭のグリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲ではN響ともども当たり障りのない演奏であったが、第2部に置かれたラフマニノフの「交響的舞曲」の方は、N響の上手さもあって、かなり愉しめた。

 この指揮者は、特に近年、「持って行き方」が極めて巧みになった。第1楽章や第3楽章における、テンポを次第に速めて行く部分での自然な呼吸などはその一例である。
 特に気に入ったのは、ワルツのテンポによる第2楽章だ。ここでの白々としたミステリアスな雰囲気の音色は、CDではなかなか味わえないものであった。

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