2017-10

5・15(日)クリスティアン・テツラフ・ヴァイオリン・リサイタル

   トッパンホール  2時

 前日にスダーン指揮の東響と鮮やかなメンデルスゾーンを協演したテツラフが、トッパンホールでも2回のリサイタルを行っている。
 もともとの予定は3回にわたるロンクィヒとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会だったのだが、ロンクィヒが「訪日は絶対イヤだ」と言い張って出演を中止(スダーンが直接電話し説得しても応じなかったとか)したため、予定通り来日したテツラフは無伴奏作品によるソロ・リサイタルに切り替えたという次第。偉い。

 で、今日テツラフが演奏したプログラムは、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番」と「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番」、それにバルトークの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」だった。
 鋭い透視力を示しながらも伸びやかで瑞々しいバッハの演奏ももちろん良かったが、圧巻だったのはやはりバルトークのソナタであろう。激烈さと、しなやかさと、精妙さを兼ね備えた演奏であり、聴き手は第1楽章冒頭から激しく揺さぶられ、引きずりまわされてしまう。

 満席の聴衆も同じ思いだったに違いない。バルトークが終った時の拍手は凄かった。当初予定のベートーヴェンももちろん聴きたかったが、このバルトークの「無伴奏」を聴けたことで、その埋め合わせは充分なものがあった。

コメント

私もこの公演を聴きました。ソロリサイタルに変更したのに、料金はそのままか...とちょっと不満を感じたのですが、テツラフの一分の隙もない演奏に感嘆し、印籠を突き付けられた農民のごとくに、へへーと恐れ入ってしまいました。

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