2020-04

4・2(土)東京・春・音楽祭 シューベルトのピアノ三重奏

    旧東京音楽学校奏楽堂  4時

 動物園が昨日から再開したこともあってか、上野公園も活気を取り戻したようだ。美術館や博物館の前にも人が多くなった。
 都知事の一喝(?)で花見の饗宴は「自粛」されており、青いゴザを敷いて輪を作っているグループはいくつか見受けられるものの、酩酊して騒ぐ連中は――今日の午後に限っては――さほど見当たらない。少し落ち着いた雰囲気が感じられて、音楽を聴きに行くために公園内を横切る者にとっては、むしろ有難い。

 「東京・春・音楽祭」も、開幕がかなり遅れたけれど、とにかく始まっている。目玉の「ローエングリン」はじめ、来日演奏家を主力とする公演は軒並み中止になってしまったが、日本人演奏家たちが頑張って公演を続け、気を吐いているのは結構なことである。

 午後に行われたこのコンサートには、川田知子(ヴァイオリン)、奥泉貴圭(チェロ)、加藤洋行(ピアノ)が出演。「シューベルト ピアノ三重奏~夭折の作曲家、晩年の傑作」と題し、「ピアノ三重奏曲」の第1番と第2番が演奏された。
 特に「第2番」は加藤のピアノを核にして凄まじいほど気魄のこもった演奏となり、第2楽章や第4楽章ではその推進力に息を呑まされるほどであった。満席の聴衆が沸いたのも当然であろう。

 このホールは、小さいけれども、古式ゆかしい雰囲気がある。休憩時間に私のすぐ傍で威風堂々たるオバチャンが足を踏み鳴らしつつ体のバランスをとりながら狭い席に入って行くと、椅子や床がぐらぐらと震動した。なるほど、古い木造のホールはかくあるものか、と感動していたのだが、ふと見ると、周囲の客が何かキョロキョロしており、天井から下がっている吊り照明も少し左右に揺れていたのであった。どうやら床の震動は、オバチャンの所為だけではなかったらしい。

 「第2番」の素晴らしい演奏のあと、2回のカーテンコールに熱烈な拍手を贈って、とりあえず先に失礼する。時間は5時50分。数百メートル離れた東京文化会館に向かう。

コメント

いやあ、「おばちゃん」には濡れ衣でしたニャあ、東条センセ。猫かわりにあやまっときやすよ、ごめんニャさい・・・。そうだ、上野の花見は、おかげでお酒臭くなくなって、猫も助かるニャリよ。いつもの具合だと、散歩の途中で足がよろめいて来やすからニャあ。静かに花を愛でるホントのお花見、いいですニャあ。

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