2020-04

11・28(水) クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィル 
「ミサ・ソレムニス」

  サントリーホール

 プレ・トークでアルミンクは、ベートーヴェンの「教会に対する疑問の念」を、実際に曲の一部を聴かせながら指摘していた。「クレド」の歌詞を、あるパートが教条主義的に単調に歌っていても、その他のパートは全くそれに同調していない、という具合に。
 指揮者が語るこのようなアナリーゼは、実際の音符の動きに即して分析しているため、非常に面白い。沼尻竜典にしても大野和士にしても、ゲルト・アルブレヒトにしても、すばらしい話が多かった。指揮者だけではない、ポリーニの話もそうだった。

 今日の「ミサ・ソレ」でのオーケストラは10型編成。引き締まって瑞々しく、内声部が織り成す精妙な交錯も明晰に聞き取れて、なかなかに新鮮な演奏であった。
「アニュス・デイ」の後半、アレグロ・アッサイの戦闘的な個所でアルミンクが採ったドラマティックな表現には驚かされたが、これは若い頃のカラヤンがレコードで行なっていた手法にも似ていて、すこぶる迫力にあふれていた。さすが、オペラの指揮でもいいものを聴かせるアルミンクらしいセンスである。
 その勢いは326小節以降のベートーヴェンらしい豪快な爆発の個所でも発揮されはじめたが、残念ながらこちらは340小節以降でなぜかトランペットが全然聞こえず、ティンパニの8分音符の轟きのみになってしまい、何だかわからずといった感。

 ソロはエリン・ウォール、池田香織、マティアス・サカリアセン、福島明也。合唱は栗友会。この合唱団、もう少しリズム(言葉)にメリハリがあれば・・・・。
 

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