2019-08

1・26(水)クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィルハーモニー交響楽団

   サントリーホール  7時15分

 昭和音大のシンポが終ったのが6時少し過ぎ。6時15分にクルマで新百合ヶ丘を出たが、東名と首都高3号線とがいずれも流れよく、多分開演時間には間に合わないだろうと思っていたサントリーホールに、7時に着いてしまった。新日本フィルの定期の開演が常に7時15分だということも幸いした。

 今夜の定期のプログラムは、ラヴェル、プーランク、フランクというフランス(系)のレパートリー。アルミンク指揮の定期としては、現代ものが一つも入っていないのは珍しいかもしれぬ。

 ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」は、結構雰囲気のある演奏だったものの、8つの部分が組曲のように切り離されて演奏されるのにはやはり抵抗感がある。
 ただ最後の「エピローグ」で、普通の演奏にはあまり例のない、不思議な暗さが音楽を覆っていたのが印象に残った。こういう解釈の演奏もありだな、という驚きと感嘆。これはアルミンクの卓越した感性のなせる解釈だろう。

 プーランクの「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」では、トルコ出身の双児姉妹ピアノ・デュオ、フェルハン&フェルザン・エンダーが演奏。見かけほどには色気のない演奏をするコンビだが、むしろアンコールで弾いたピアソラの「リベルタンゴ」での闊達さの方に魅力がある。

 後半は、フランクの「交響曲ニ短調」。
 仁王のようなフランクというか、豪壮な力感を備えた、筋肉質で厳しい造型を持った演奏になった。アルミンクでもこういう指揮をするのか、という意外感。
 これは、フランクの音楽のがっしりとした構築面に着目し、それを強調したアプローチと言えよう。しかし、音楽のつくりは明晰で、特に低音域を中心とする内声部の動きがはっきりと聴き取れる面白さもあり、快演であった。

 新日本フィルも好調な水準に在る。木管もいいが、弦楽器群の柔らかい量感と豊麗さと、表情の豊かさは特筆されるだろう。
 

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1011-b8aa2889
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」