2017-08

1・11(火)オーケストラ・アンサンブル金沢東京公演
ニューイヤーコンサート2011

    紀尾井ホール  7時

 オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)は、「ニューイヤーコンサート」をツァーで開催している。6日に本拠の金沢で演奏したあと、富山、滋賀、岐阜、東京、大阪と廻る由。盛んなものだ。
 このあとには3月に定例の名古屋・東京・大阪での公演もある。地方オーケストラの中でも、これだけ「足の長い」オケは稀だろう。40人程度の編成という身軽さも強みなのかもしれない。

 今日は前半に、コンサートマスターのマイケル・ダウスがリーダーとなり、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」(デシャトニコフ編曲)および「オブリビオン」(アンコール)を演奏した。
 弦楽アンサンブルはもう少しリズムが軽くてもいいのではないかとも思わせたが、しかし嵐のような躍動には痛快なものがあった。なによりダウスのソロはスケールが大きい。鮮やかなものだ。

 後半は、音楽監督の井上道義がトークと指揮を受け持ち、J・シュトラウスの「こうもり」序曲を甚だ賑やかに演奏して幕を開け、以下バルトークの「ルーマニア民族舞曲」、リストの「メフィスト・ワルツ第1番」、J・シュトラウス兄弟の「ピチカート・ポルカ」、レハールの「パガニーニ」から「カプリッチョ」、レハールの「金と銀」と続き、アンコールとしてレハールの「メリー・ウィドウのワルツ」とブラームスの「ハンガリー舞曲第6番」を聴かせた。
 すべては井上の身振りそのままに、華やかで凝った音楽づくり。そのワイルドな音響は紀尾井ホールを狭く感じさせたほどだ。
 「メリー・ウィドウ」では再びダウスがソロを弾いたが、最前の「オブリビオン」といい、これといい、彼のトロリとした甘い風格(?)の演奏がお見事。

 それにしてもオーケストラ・アンサンブル金沢――国内のオケの中でもずば抜けて個性豊かな存在だ。しかも、その個性を巧みに広く国内にアピールすることにも長けているオケである。
 

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1001-9badbb8d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」