2020-02

2020・2・7(金)マティアス・バーメルト指揮札幌交響楽団

     サントリーホール  7時

 札幌交響楽団の定例の東京演奏会。昨年(☞2019年1月30日)と同様、2018年から首席指揮者のポストに在るマティアス・バーメルトが振った。
 今年のプログラムは、シューベルト~ウェーベルン編の「ドイツ舞曲D820」、マーラーの「亡き子をしのぶ歌」(バリトン・ソロはディートリヒ・ヘンシェル)、ベートーヴェンの「交響曲第7番」。アンコールはモーツァルトの「カッサシオンK63」の「アンダンテ」。
 コンサートマスターは田島高宏。

 最初のシューベルトでの、弦楽器群の柔らかい、温かい響きが、形容しがたい安堵感を呼び起こす。アンコールのモーツァルトの曲でも同様だ。一種レトロな━━という表現は誤解を呼ぶかもしれないが、今日ではこういう色合いの演奏はむしろ希少で、貴重な個性と言えるだろう。

 言葉のついでに、「第7交響曲」も、敢えて「懐メロ的なベートーヴェン」と称させていただこうか。
 これは、悪い意味で言っているのではない。現代の刺激的な、何か新解釈をやるのかと構えながら聴く「7番」でなく、昔この曲を聴いていた頃の懐かしい思い出が蘇って来るような演奏の「7番」だったのである。

 昔好きだった詩を読み返した時に感じるような・・・・何か上手い表現が見つからないのだが、要するにこういう、昔よく聴いたような、心温まる懐かしさが湧き出て来るような「7番」も、それなりに安心して聴けるし、愉しかった、と言いたいのである。こういう個性を今の時代に頑固に押し通すバーメルトもそれなりに立派だし、それを真摯に表現する札響の姿勢も興味深い。

 マーラーを歌ったヘンシェルは、期待していたのだが、今日は調子が悪かったのか? 昨夜東京でリサイタルをやったばかりだったから、疲れでも残っていたのだろうか。「亡き子をしのぶ歌」の第1曲など、彼らしくもない不安定さがあって、どうしたのかと心配してしまったほどだ。

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