2020-01

2020・1・19(日)ジョン・アクセルロッド指揮京都市交響楽団

      京都コンサートホール・大ホール 2時30分

 京都市交響楽団の第641回定期公演で、この4月から同響の首席客演指揮者に就任するジョン・アクセルロッドが指揮。

 ベートーヴェンの「アテネの廃墟」序曲、バーンスタインの「ハリル」、ショスタコーヴィチの「交響曲第7番《レニングラード》」が演奏された。
 「ハリル」でのフルート・ソロはアンドレアス・ブラウで、アンコールではドビュッシーの「シランクス」を吹いてくれた。コンサートマスターは泉原隆志。

 ジョン・アクセルロッドは、以前はルツェルン響の音楽監督・首席指揮者を務めたこともあり、今は王立セヴィリャ響の音楽監督のポストに在る1966年生まれの指揮者だが、私はもしかしたら今回がじっくり彼の指揮を聴く最初の機会だったかもしれない。

 とりあえず今日の演奏を聴いた印象では、オーケストラをバランスよく纏める術に極めて長けている人のようである。京響の響きは見事なほど均衡を豊かに保っていて美しく、特に「レニングラード」での、叙情的な個所で管楽器が個性的なハーモニーをつくり出すあたりでは、その音色が絶妙なバランスを響かせていた。もちろん、弦のしっとりした響きもいい。

 だが、この指揮者の音楽は、どちらかというと、やはり冷静である。この「レニングラード」の場合でも、デモーニッシュな狂乱はなく、大詰の恐るべき昂揚箇所においてさえ整然たる落ち着きを保ったままであり、忘我的な興奮といったものからは些か距離がある。
 こういった彼の「持って行き方」が、オーケストラの呼吸が合って来れば変わって行く類のものなのかどうか、今の段階では判じ難い。それに、レパートリーによっても異なるだろう。

 いずれにせよ、京響の上手さが強く印象づけられた演奏ではあった。それと、順序が逆になったが、元ベルリン・フィルの首席フルート、アンドレアス・ブラウの音色の美しさも━━。

 少々驚いたのは、この京響定期では、後方正面の上階席に随分熱狂的な人がいるものだな、ということ。まあ、噂に聞いていないわけではなかったが・・・・。

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