2019-10

2019・10・24(木)トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団

      サントリーホール  7時

 5シーズン連続の客演━━となると、もはや首席客演指揮者と呼ばれてもいいほどだろう。ただしN響にはそのような名称のポストは無い。いずれにせよ、N響との相性のすこぶる良いソヒエフだ。

 今月のB定期は、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」から「鬼火のメヌエット」と「ラコッツィ行進曲」、ビゼーの「交響曲第1番」、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」から「ロメオひとり~キャピュレット家の舞踏会」「愛の場面」「マブ女王のスケルツォ」という曲順。
 コンサートマスターは篠崎史紀。

 「鬼火のメヌエット」冒頭での木管のアンサンブルの絶妙さにはさすがN響と舌を巻いたが、今夜の演奏の中で最も印象的だったのは、「愛の場面」の後半、「愛の主題」が最後にもう一度昂揚しつつ姿を現すくだりだ。
 幅広く歌う弦楽器群と、それらを彩る木管群の豊麗さもさることながら、その中で内声部のホルン群のシンコペーションが音楽全体を波打つように揺らして行くその効果の見事さには、はっとさせられたほどである。

 それはもちろんベルリオーズの管弦楽法の巧みさゆえではあるけれど、ソヒエフの卓越した音感覚あればこそ、初めてこのような響きがオーケストラから引き出されたと言えるだろう。

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