2019-09

2019・9・23(月)ルドルフ・ブッフビンダー ピアノ・リサイタル

       東京オペラシティ コンサートホール  7時

 ウィーンで学んだルドルフ・ブッフビンダーの、ベートーヴェンのソナタを集めたリサイタル。「悲愴」「ワルトシュタイン」「熱情」という極め付き名曲のプログラムだ。

 当節ではむしろ稀有の存在になってしまった感のある、堂々たる風格を備えた演奏スタイルによるベートーヴェンのソナタは、快い。揺るぎない重心の上に構築されているが決して重くなく、むしろ柔らかくしなやかで、表情はあたたかい。
 「ワルトシュタイン・ソナタ」の第1楽章、展開部の終りから再現部に向かう個所で、単なる形だけのクレッシェンドではなく、とどろく低音の上に音楽がみるみる力を増して上昇し、壮大に聳え立って行く━━という演奏を聴かせるのは、やはりベテランの独墺系ピアニストならではの大わざだろう。
 こういう、率直で、しかも人生肯定的なベートーヴェンは、聴き手の心を充実に引き込んでくれる。

 アンコールは、ベートーヴェンの「テンペスト・ソナタ」の終楽章と、バッハの「パルティータ第1番BWV825」からの「ジーグ」。後者での諧謔的な演奏も洒落ている。

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