2019-09

2019・9・14(土)岩城宏之メモリアルコンサート2019
ユベール・スダーン指揮オーケストラ・アンサンブル金沢

         石川県立音楽堂コンサートホール  2時

 文化庁文化芸術振興費補助金関連の調査を兼ね、日帰りで聴きに行く。
 風邪気味で鼻炎と咳に悩まされていた上に、連休初日で北陸新幹線は満席、金沢駅前の観光客軍団の大雑踏、それに金沢の予想外の蒸し暑さ等々、あれこれあって、体力的にも気分的にもヘトヘト。

 演奏会の方は、これは定期公演ではなく、OEKの永久名誉音楽監督・岩城宏之を記念したもの。彼の写真がステージに飾られている。
 最初に第13回「岩城宏之音楽賞」の授賞式が行われ、ピアノの鶴見彩が受賞。これは「北陸に縁を持ち、現在優れた音楽活動を行なっている音楽家を顕彰し支援する」目的を持つ賞の由。今年の審査員には木村かをり(岩城宏之夫人)、池辺晋一郎、ユベール・スダーン(OEKプリンシパル・ゲスト・コンダクター)が名を連ねている。

 続いての本番の演奏は、湯浅譲二の「ピアノ・コンチェルティーノ」(ソリストは木村かをり)、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第4番」(ソリストは鶴見彩)、ベートーヴェンの「交響曲第5番《運命》」というプログラム。コンサートマスターは町田琴和(客演)。

 「コンチェルティーノ」は、OEKの委嘱作品で、1994年の岩城宏之指揮による初演時にも木村かをりがソロを弾いていたはず。
 この曲は、つい最近(2017年10月30日)にも杉山洋一指揮の都響と児玉桃の演奏で聴いたばかりだが、作品に備わる透明清澄な音色を率直に再現していたという点では、その時の演奏の方に分があったと思われる。
 もっとも、今日は上手側2階のバルコン席という、あまりにオーケストラとピアノの中に耳を突っ込み過ぎた(?)位置で聴いた所為で、少々乾いた演奏という印象を得たのかもしれない。それはベートーヴェンの「4番」の時も同様であった。

 「第5交響曲」では、スダーンは、OEKを鋭角的に響かせていた。あの東京響を、長年にわたり、あれほど厳格な指揮で制御し、独特の響きを構築していた彼が、小編成のOEKを相手にどのような大シンフォニーを響かせるのか、興味津々だったのだが━━。
 しかし、それにはかなりの綿密かつ慎重なリハーサルを必要とするだろう。今日のスダーンは、特に第3楽章などで、かなり弱音を重視した構築を行なっていた。第1ヴァイオリン、オーボエ、クラリネットなどが、このピアニッシモを巧く響かせたり、おっと、と思わせたりする瞬間がリアルに聴き取れるなどというのは善し悪しだが、それもこれも、オケに近い位置で聴いた所為である。

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