2019-07

2019・7・4(木)MMCJ(ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン)

     横浜みなとみらいホール 小ホール  7時

 大友直人とアラン・ギルバートが創設した国際教育音楽祭「MMCJ」(ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン)、今年は第19回になる。

 最初は千葉県の上総で開始された(私も車を飛ばして聴きに行ったことがある)が、現在は横浜のみなとみらいホールを中心に開催。今年は6月26日~7月14日の日程で行われている。
 講師陣には大友直人、アラン・ギルバートの他、おなじみジェニファー・ギルバート(リヨン国立管コンマス)、ハーヴィ・デ・スーザ(vn、アカデミー室内管首席)、マーク・デスモン(vaフランス放送フィル首席)、ニコラ・アルトマン(vcリヨン国立管ソロ・チェロ)、鈴木学(va 都響ソロ首席)、ヴィセンテ・アルベローラ(cl マーラー室内管首席)ら12人が顔を揃え、受講者はオーディションで選ばれた21名(約半数が日本以外の国籍)という具合だ。
 
 ほとんどman to manにも等しい講習システムの故もあって、内容水準は非常に高いという評判だし、修了者を各オーケストラなどにも数多く送り出しているという実績も充分なのだが、PRをあまり派手にやっていない所為か、今でも知る人ぞ知る━━という存在にとどまっているのが、甚だ残念な所以である。そういうPR活動には、潤沢な宣伝制作費と強力な事務局の存在が不可欠なのだが━━。

 旅費、滞在費、食費などを主催者が負担、受講料なしで運営するこの教育音楽祭のために、大友直人がそれこそ涙ぐましい努力で資金を集めながら━━自分の髪が真っ白になったのはその苦労の所為だ、と私にも、会場でのトークでも語っていたけれども━━とにもかくにも、これだけの教育音楽祭を継続しているというその意欲と努力には、敬意を表せずにはいられない。
 今年はこの今日の室内楽の「ガラ・コンサート」のあと、8日に「室内楽コンサート」(みなとみらい小ホール)、13日(紀尾井ホール)と14日(みなとみらい大ホール)で、大友とアランの指揮する「オーケストラ・コンサート」が行われることになっている。

 そこで今日は、講師陣を中心とした演奏会。
 モーツァルトの「弦楽五重奏曲ト短調K.516」、エルヴィン・シュルホフ(1894~1942)の「木管三重奏のためのディヴェルティメント」、メンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲」、というプログラムにも魅力を感じたこともあって、聴きに行ってみた。
 演奏には、前記の講師たちの他に「Supporting Artists」として久保田巧、佐份利恭子、吉村結実(N響、アカデミー修了生)、吉田將が加わっていた。演奏は、いろいろな意味で━━腕利きの奏者たちが臨時のアンサンブルを組み、経験と巧味のみで盛り上げて行く、といった雰囲気のものだったが、シュルホフの木管三重奏などは新鮮に響いていた。
 弦楽合奏の2曲の方にはもっと緊迫性が欲しかったところだが、今日は一種のお祭りガラだったし、細かいことを言うのは野暮というものだろう。

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