2019-04

2019・4・3(水)東京・春・音楽祭 「ブラームスの室内楽Ⅵ」

      東京文化会館小ホール  7時

 ヴィオラの川本嘉子を中心としたブラームスの室内楽シリーズ。竹澤恭子(vn)、小川響子(vn)、川本嘉子(va)、向山佳絵子(vc)に、今年は小山実稚恵(pf)を迎えて━━と題され、「ピアノ三重奏曲第1番」、「F.A.Eソナタ」の「スケルツォ」、「ピアノ五重奏曲」というプログラムが演奏された。

 最初の「三重奏曲」では、今回はヴァイオリン、チェロ、ピアノという組み合わせでなく、ヴィオラ、チェロ、ピアノという組み合わせで演奏されたが、まことに残念ながら、これはあまり良い結果を生まなかったと思われる。というのは、ヴィオラの音色および音域がチェロのそれと近すぎて、むしろ著しく混濁した響きになってしまっていたからだ。それゆえ川本嘉子のヴィオラは、次のピアノとの「スケルツォ」で映えることとなった。

 最後の「五重奏曲」では、ステージ上は百花繚乱の光景という趣があったが、肝心のアンサンブルが何となく均衡を欠いており、ブラームスの室内楽特有のしっとりした陰翳と揺るぎない意志が蘇って来ない。竹澤恭子のヴァイオリンは強力だったが、その他の人々の音がどうもまっすぐこちらへ響いて来ないのだ。小山実稚恵のピアノも、思いのほか控えめだったように感じられた。

 このバランスは、必ずしも聴いた席の位置(中央やや後方)のせいとも思えぬ。昨夜の場合と同様、いかに腕利きぞろいでも、アンサンブルとしてまとまるには難しいものがあるだろう。今日は客席がぎっしり。

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