2019-03

2019・3・24(日)小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト「カルメン」

     東京文化会館大ホール  3時

 恒例の「小澤征爾音楽塾」の公演で、今年は2017年の「カルメン」の再演である。
 指揮はクリスティアン・アルミンク。当初の予定では小澤征爾も「前奏曲」などいくつかの部分を指揮するということになっていたが、気管支炎とかのため、やはりキャンセルされた。

 配役は、カルメンをサンドラ・ピクス・エディ、ドン・ホセをチャド・シェルトン、ミカエラをケイトリン・リンチ、エスカミーリョをエドワード・パークス、フラスキータをカトリーナ・ガルカ、メルセデスをアレクサンドラ・ロドリック、スニガをジェフリー・ベルアン、モラレスをアンドリー・ロヴァト、ダンカイロを近藤圭、レメンダードを大槻孝志。小澤征爾音楽塾オーケストラ、小澤征爾音楽塾合唱団、京都市少年合唱団。

 主役陣には、2年前にも来日して歌った歌手たちも少なくないが、今回はカルメンの声のピッチが下がり気味だったり、ホセが妙に癖のある歌い方をしていたり、気になるところもいくつかあった。デイヴィッド・ニースの演出は例の如しだが、オーケストラが達者だったことは特筆しておいてもいいであろう。

 実は私の方も今日は風邪気味のため、甚だ体調芳しからず、朝の「オランダ人」を観ていた頃から具合が悪かったくらいなので、残念ながら第2幕が終ったところで主催者に挨拶し、チケットを返却して失礼させてもらった。
 あとで事務局の関さんから聞いたのだが、最後のカーテンコールでは小澤さんも登場したとのこと。その模様を事務局から送信されて来た動画で見ると、あれなら前奏曲か間奏曲のどれか1,2曲ぐらいは指揮できたのでは、と思わせる雰囲気であった。

2019・3・24(日)東京・春・音楽祭
「子どものための《さまよえるオランダ人》」

  三井住友銀行東館ライジング・スクエア1階アース・ガーデン 午前11時

 「バイロイト音楽祭提携公演」として「東京・春・音楽祭」に加えられているこのプロダクションは、バイロイトの総帥カタリーナ・ワーグナーが自ら手掛けたもの。
 今回の会場は何と大手町の銀行のロビーで、そこにシンプルな舞台、幽霊船に代わる黒いボート、階段状の簡易客席などが特設され、カタリーナ自らの演出のもと、照明なども付して上演されたのだった。

 出演は、友清崇(オランダ人)、斉木健詞(ダーラント)、田崎尚美(ゼンタ)、金子美香(マリー)、高橋淳(エリック)、菅野敦(舵手)ら、歌唱水準の高い顔ぶれ。合唱こそ無かった(幽霊船の水夫の合唱の一部のみ録音で再生されていた)が、協演はピアノではなく、ダニエル・ガイスが指揮する「東京春祭特別オーケストラ」が生演奏で受け持つという豪華なもの。
 2時間20分の全曲の中から抜粋して1時間ほどの長さにまとめ(編曲はマルコ・ズドラレク)、ドイツ語の歌唱と日本語の台詞とで繋いで行くという構成になっていた。

 演出は、子ども向けということのせいか、カタリーナの舞台にしては意外に「まっとうな」ものだ。演奏が極めてしっかりしていたので、「さまよえるオランダ人」のハイライト紹介という意味で捉えれば、これはすこぶる面白い企画であろう。
 ただし、ドイツ語の歌詞には字幕がなく、また現場での解説もないので、子どもたちには、果たして「ゼンタの自己犠牲」とか「救済」とかの内容が明確に理解できたかどうか? といっても観客の大半は大人たちだったが・・・・。

 最後は「ボートの中の」オランダ人に、ゼンタが「岸辺」だか何だか判然としない台の上から手を差し延べるところで暗転するのだが、しかし、この幕切れあたりの進行と芝居が、言っちゃ何だが、甚だ拙い・・・・。

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