2018-07

2018・7・14(土)日本ワーグナー協会第400回例会
シンポジウム「バイロイトに未来は有りや、無しや?」 

      東京文化会館4階大会議室  2時

 日本ワーグナー協会が、こともあろうに世界のワグネリアンの聖地バイロイト祝祭(「音楽祭」ではない)は今後ダイジョブだろうか、というテーマでシンポジウムをやるのだから、これは過激なことに違いない。

 だが近年のバイロイトは、バウムガルテン演出の「タンホイザー」や、カストルフ演出の「指環」のような、レジー・テアタ―の暴走もしくはクラッシュかとさえ思えるほど奇怪な舞台が散見される上に、今年は「指環」から「ヴァルキューレ」のみを単独上演する(しかもワーグナー指揮者とは言えないドミンゴの指揮で!)という、祝祭始まって以来の変なラインナップが組まれる状態で、━━バイロイトよ何処へ行く、と、物議を醸しているのは事実なのだ。
 これでいいのか、という、やむにやまれぬ気持で問題提起をしてみたいというのが、日本ワーグナー協会の意図ではあった・・・・。

 もちろん、われわれはバイロイト祝祭の当局者ではないし、たかが(?)国際ワーグナー協会の東洋の一組織に過ぎないのだから、いくら発想は過激でも、現実の議論としても限られた範囲を出なくなるのは致し方ない。
 それでも一応、やるべきことはやりましょう、とばかり、バイロイト祝祭の運営組織、定款、運営状態、入場券の販売方式、経済的データなど━━その中にはわれわれ会員でさえ初めて知り、目を丸くさせられるようなデータも含まれている━━も、参加者(100人を遥かに超えて席に座れない人も多かった)に配布された。

 登壇者は、司会進行役の池上純一氏(日本ワーグナー協会理事、埼玉大名誉教授)を中心に、パネリストとして北川千香子さん(日本ワーグナー協会会員、慶大準教授、演劇学、長年バイロイト祝祭劇場のレセプショニストとして現場の運営にも携わった方である)、岡田安樹浩さん(日本ワーグナー協会理事、国立音大講師、音楽学)、それに私(日本ワーグナー協会評議員)の3人。

 交々、バイロイト祝祭の歴史から見た演出や演奏の現状と問題点、今後の方向性━━などを述べたり、質問しあったりの2時間半で、もちろん結論など出せるはずもないテーマであり、当然ながら会員には欲求不満も生じたことだろうが、まずは巨大な問題の「取っ掛かり」か「ガス抜きの一端」には、なったかもしれない。

 それにしても、このクソ暑い真っ昼間に、こんなクソ暑い話題の場に、趣味でありながらどっと集まって来るというのが、いかにもワーグナー・マニアらしいと言えるのでは?

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