2018-02

2018・2・14(水)こんにゃく座公演「天国と地獄」

    俳優座劇場(六本木)  2時

 オペラシアターこんにゃく座(代表&音楽監督・萩京子)の公演。
 こんにゃく座の公演を観に行ったのは随分久しぶりのことになるが、いかにも手作り公演といった温かい雰囲気を感じさせるところは、昔に変わらない。ホワイエに立ち並ぶスタッフからしてそうだ。これがこんにゃく座の良さ、というものだろう。

 「天国と地獄」とは、もちろんオッフェンバックの喜歌劇のこと。今月8日にフタをあけ、18日まで連日上演される。
 ストーリーと音楽は基本的にオリジナルに沿っているが、そこはこんにゃく座ならではの制作、台詞は日本語訳のかなり自由に再編されたものが使われ、音楽も小編成の「楽士」(ピアノ、ヴァイオリン・クラリネット・ファゴット各1、打楽器)たちによる演奏、となっている。
 編曲は萩京子と寺嶋陸也、台詞・訳詞・演出は加藤直、舞台美術は杉山至。歌手陣は大石哲史(ジュピター)、沢井栄次(オルフェ)、高野うるお(プルート)他。その他の人たちは、大半がダブルキャストだ。

 歌唱は、音程の定まらぬ人や、声量の不足する人、歌よりも絶叫になってしまう人━━なども若干いたけれども、所謂ミュージカルの専門と称する某有名団体の上演などとは格の違う水準にある人が多い。
 一方、演技という面ではちょっと野暮ったいところがなくもないが、まあそれは良くも悪くも、今の日本のオペラ歌手さんたちの平均的傾向かもしれない。

 いずれにせよ、自然な笑いを呼ぶためには、舞台にもう少しスムースな流れが欲しいところである。前半、第1幕第2場の天国の場面などは比較的しっくり行っていたものの、後半の、特に第2幕の「地獄の場」後半などでは、クライマックスへの流れに中だるみが生じるところもあった。最後の一押しという場面でも、どちらかといえばドタバタ騒ぎが優先されて、ドラマとしての盛り上げに不足していたのは惜しかった。

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