2017-07

2017・7・13(木)IL DEVU リサイタル

   HAKUJU Hall  7時

 4人の男声歌手と1人のピアニストによるグループ、「イル・デーヴ」。5人の合計体重が500キロ近いとか、あるいはそれ以上とか。確たることは知らないけれども、とにかく巨漢ぞろいのグループゆえに「デーヴ」と名乗ったという、明るい男たちだ。

 女声歌手のグループでは、とてもこんな明け透けな名前は付けられないだろう。昔、ある大柄な女声歌手4人のグループが出来る時に、グループ名で何かいいのはありませんかと訊かれ、ロッシーニのオペラの題名をもじって「タンクレディース」はどうですか、などといい加減な返事をしたことがあるけれど━━結局そのグループ結成は流れてしまい、それきりになったが・・・・。

 余談はともかく、その「IL DEVU」は、望月哲也(テノール)、大槻孝志(同)、青山貴(バリトン)、山下浩司(バスバリトン)、河原忠之〈ピアノ〉というメンバー。遠くから見ても、巨体であることが判る。最近は大神ヴォータンが当り役の青山貴さんが、何だか一番軽く(?)見えるのだから、推して知るべし。

 このグループ、すでに毎年コンサートを開催し、今回の演奏会も昨年中に完売してしまったというほどの人気の高さである。聴衆には、やはり老若の女性が多い。
 今年のコンサートタイトルは「魂のうた」。冒頭で河原がシューベルトを弾き、次いで4人がそれぞれソロでR・シュトラウス、リスト、メンデルスゾーン、ヴェルディの作品を歌うという、非常に重々しい雰囲気で開始されたが、そのあとは信長貴富、木下牧子、菅野よう子らのオリジナル曲や編曲歌曲を歌うという、愉しいプログラムが続いて行った。久しぶりに聴く日本の合唱曲の数々が、実に美しく感じられる。

 何しろ4人とも朗々たる声だし、しかもこのホールは満席でも素晴らしくよく響くアコースティックなので、最後列で聴いていてさえ、耳にビリビリ来る迫力。2時間は瞬く間に過ぎる。男たちの声も歌もいいが、そのわりにトークが何故かとつとつとして、喋り方があまり論理的でないのも微笑ましい。

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