2017-07

2017・7・7(金)飯守泰次郎指揮読売日本交響楽団

      東京芸術劇場 コンサートホール  7時

 前半では、ネルソン・フレイレをソリストにブラームスの「ピアノ協奏曲第2番」が演奏され、後半ではワーグナーの「パルジファル」からの「第1幕前奏曲」と「聖金曜日の音楽」、「ヴァルキューレの騎行」、「タンホイザー」序曲が演奏された。コンサートマスターは長原幸太。

 フレイレがブラームスの協奏曲を弾くのを聴く機会は、私としてはこれまであまりなかったような気がする。が、今日の「2番は、フレイレ特有の明晰で清澄な音色と、予想外に激しい起伏をもった強靭な力感とが均衡を保っていて、壮大な快演。。
 飯守と読響の演奏も、かなり劇的である。この曲でここまで闘争的にならずとも━━と思わないでもなかったが、ブラームスの情熱を浮き彫りにしようという狙いがあったのなら、それはそれで一つの考え方であろう。
 第3楽章では、ソロ・チェロの遠藤真理が、絶妙な美しい演奏を聴かせてくれた。

 フレイレはソロ・アンコールに、グルックの「精霊の踊り」を弾いたが、これがまたロマンティックで情感豊かなこと。

 後半は、飯守の十八番たるワーグナー集。読響を威力充分、轟々と響かせて大見得を切る(この分なら、秋の「神々の黄昏」は絶対大丈夫だろう)。
 ただ私の好みからすれば、落ち着いた美しい演奏の「聖金曜日の音楽」の、特に後半が強く印象に残る。。

 なお、「ヴァルキューレの騎行」では、いつもの演奏会用編曲版が使用されていたにもかかわらず、ハープ(ただし2台)が加えられていたのは意外であった。
 全曲版楽譜では6台のハープが加わっているのは事実だが、それらが全面的に省かれているコンサート版にも、2台のみにせよ(しかもほんのちょっと弾くだけなのに)パートを復活させているとは、何ともゴージャスなこと。さすがは読響、というか。
 ただ、ハープのパートが加えられている演奏会用編曲版「ヴァルキューレの騎行」スコアが別に存在するのなら、この件は御放念いただきたいが。

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