2009-08

8・5(水)フェスタミューザKAWASAKI 9日目
広上淳一指揮 日本フィルハーモニー交響楽団

    ミューザ川崎シンフォニーホール

 夜8時開演で、1時間前の7時からプレトークがあると予告されていた。誤植ではないかと思いつつ、試しに7時10分頃ホールに行ってみたら、本当にもう始まっていた。広上自身が司会して、今日出演する合唱団とその指揮者・中島良史を紹介し「ハレルヤ・コーラス」を歌ってもらい、曽根麻矢子を紹介してチェンバロを弾いてもらうという趣向。7時40分までサービスしていた。曽根が弾いた曲はスカルラッティの作品を自ら編曲したものだそうだが、いい曲だった。

 本番のプロは、ハイドンの「テ・デウム」、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」、メンデルスゾーンの「イタリア交響曲」。コーラスあり、ソリストありの選曲。

 「テ・デウム」のコーラスは、東京は恵比寿のガーデンプレイスクワイヤ。もう少し歌詞の発音にメリハリをつけ、リズム感を出して歌ったらどうだろう。
 バッハでのソロは曽根麻矢子、高木綾子(フルート)、江口有香(日本フィルのコンサートミストレス)。小編成のオーケストラともども清透な演奏だ。

 「イタリア」は、出だしなど極めて快かったが、アンサンブルは段々粗くなる。まあ、サマーコンサートだから、あまり多くを求めても仕方がないか、とは思いながらも。
 広上の指揮する姿は例のごとくだが、第3楽章などでは、まるでスコアのエスプレッシーヴォをそのまま表わしたような身振りだ。もしオーケストラが、彼の腕の動きにぴったり反応して演奏できたら、それはまさに作品にふさわしく、表情豊かに揺れて息づく音楽になるだろう。

 アンコールはバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」からの「角笛の踊り」で、ここでも江口有香が活躍。日本フィルはいい女性コンサートマスターを手に入れたと思う。

 今夜も天辺の4階正面で聴く。ここから視角に入る天井は殺風景極まる光景だが、音は豊麗に聞こえる。ブラヴォー族もいる。熱心なお客がいるフロアの雰囲気はいいものだ。
      

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