7・16(木)パスカル・ヴェロ指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京オペラシティコンサートホール
ヴェロのフランス&ロシアものを久しぶりに聴く。
ヴェロは、いつからこんなに遅いテンポを採るようになったのだろう。以前はもう少し、爽やかで引き締まった、洒落た軽いテンポで指揮していたように思うが――あるいはこれはこちらの記憶違いかもしれないから、比較についてはこれ以上、口を差し挟まないことにしよう。
前半はフランスもので、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」と組曲「マ・メール・ロワ」。
ヴェロは、いかにも彼らしい均衡と節度と瑞々しい音色を以て、これらを指揮した。「牧神」での清澄な感覚など、見事である。とはいえ、かように基本的に遅いテンポを持った作品ばかりが更に遅いテンポで演奏されると、時に緊張感が保たれにくくなる――特に「パヴァーヌ」の場合、冒頭のソロ・ホルンの不安定さが、演奏の印象を低調にしてしまったこともあって。
休憩後はリャードフの「バーバ・ヤガー」と、ムソルグスキー〜ラヴェルの「展覧会の絵」。前半とは対照的に大爆発――と思いきや、これらも比較的抑制された演奏になっていた。
客員コンサートマスターの松野弘明がリーダーをつとめたシティ・フィルの弦はなかなか良い響きを聴かせてくれたが――管は、どうも難しい。シティ・フィルが在京8メジャー・プロ・オーケストラの中で際立った個性を発揮して行くには、このあたりの早い整備が不可欠ではなかろうか。
ヴェロのフランス&ロシアものを久しぶりに聴く。
ヴェロは、いつからこんなに遅いテンポを採るようになったのだろう。以前はもう少し、爽やかで引き締まった、洒落た軽いテンポで指揮していたように思うが――あるいはこれはこちらの記憶違いかもしれないから、比較についてはこれ以上、口を差し挟まないことにしよう。
前半はフランスもので、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」と組曲「マ・メール・ロワ」。
ヴェロは、いかにも彼らしい均衡と節度と瑞々しい音色を以て、これらを指揮した。「牧神」での清澄な感覚など、見事である。とはいえ、かように基本的に遅いテンポを持った作品ばかりが更に遅いテンポで演奏されると、時に緊張感が保たれにくくなる――特に「パヴァーヌ」の場合、冒頭のソロ・ホルンの不安定さが、演奏の印象を低調にしてしまったこともあって。
休憩後はリャードフの「バーバ・ヤガー」と、ムソルグスキー〜ラヴェルの「展覧会の絵」。前半とは対照的に大爆発――と思いきや、これらも比較的抑制された演奏になっていた。
客員コンサートマスターの松野弘明がリーダーをつとめたシティ・フィルの弦はなかなか良い響きを聴かせてくれたが――管は、どうも難しい。シティ・フィルが在京8メジャー・プロ・オーケストラの中で際立った個性を発揮して行くには、このあたりの早い整備が不可欠ではなかろうか。