2009-06

6・17(水)準・メルクル指揮NHK交響楽団 スペイン系プログラム

  サントリーホール

 こちらは豊かな財政を備え、保守的嗜好層をお得意客に持ち、最近の定期では超安定路線から一歩も出ないオーケストラ。

 準・メルクルの指揮で、ファリャの「三角帽子」第2組曲、ラロの「スペイン交響曲」(ソロはワディム・レーピン)、ドビュッシーの「イベリア」、ラヴェルの「ボレロ」というプログラム。
 この中では、「イベリア」の第2曲(夜の香り)での囁くような弱音の美しさが卓越していた。かつてメルクルが日本デビューした時にこのオーケストラと聴かせた「牧神の午後への前奏曲」の夢幻的な音色を思い出させる快演。
 「ボレロ」は冒頭から速めのテンポでスタート、軽快な響きで盛り上げた。どちらかと言えばあっさり味の「ボレロ」である。各パート、さすがに上手い。

 「イベリア」第1曲の途中から、かなり大きな高域ノイズが聞こえ始めた。上杉景勝なみの耳鳴りに罹ったかと肝を冷やす。幸い、第1曲が終って間もなく突然止んだが、まるでスウィッチを切った時のような止まり方だった。

6・17(水)クリスティアン・アルミンク 新シーズン・プロ発表記者会見

     東武ホテルレバント東京 午後2時

 新日本フィルの今秋からの新シーズン企画について、彼自ら説明。

 リンドベルイの「クラリネット協奏曲」、ショスタコーヴィチ編のシューマン「チェロ協奏曲」、アイネムの「ブルックナー・ディアローク」、ヴェレシュの「哀歌〜バルトークの思い出に」、シマノフスキの「協奏交響曲」など、めずらしい作品が散りばめられる。
 これらがスタンダードな名曲と組み合わせられてプログラムに載るわけだが、新しいレパートリーを聴くことができるという点でも、本当に勉強になる。自主運営オケが経営の苦しい中に試みるこのような意欲的な路線は、高く評価され、注目されてしかるべきだろう。

 オペラで取り上げられるのは、ドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」(マルクス・ヴェルバ、藤村実穂子)と、バルトークの「青ひげ公の城」(井上道義指揮)。
 また2010〜11シーズンから、ついにダニエル・ハーディングが「Music Partner of NJP」という肩書で指揮者陣に参加、年間6公演を指揮して行くとのこと。このオーケストラ、波に乗った感がある。

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