6・1(月)N響 MUSIC TOMORROW 2009
東京オペラシティコンサートホール
ジョナサン・ノットが指揮して、今年の尾高賞受賞作品である原田敬子の「エコー・モンタージュ〜オーケストラのための」と藤倉大の「secret forest for ensemble」、N響委嘱による斉木由美の新作「モルフォゲネシス」(世界初演)。最後に庄司紗矢香が特別出演してリゲティの「ヴァイオリン協奏曲」を弾いた。
「MUSIC TOMORROW」にしてはなかなか客の入りがいい、と思ったら、N響事務局いわく「庄司効果です」と。それで彼女の演奏をプログラムの最後に置くというのは、少々アコギだが――まあ、それでお客さんに現代音楽を聴いてもらえるのなら、それもよかろう。
新作をたった一度ナマで聴いただけであれこれ言うのはおこがましいし、私にはそんな大ワザはとても出来ないから、日記としては印象だけを一言書いておくにとどめる。
どれも力作で、大変面白かった。
原田敬子の「エコー・モンタージュ」は――プレトークで藤倉が言っていたように――なるほど「男っぽい」強い力を持つ曲だ。一部の奏者を客席に点在させる、いわゆる「空間配置」をも採用しているが、ただこの効果は一部の客席でしか発揮しにくいものだろう。
斉木の「モルフォゲネシス」は、彼女得意の(?)「虫の声」のモティーフを取り込んだ美しい曲で、その律動感が耳に残り、ずっと拍節が続いているような快い感覚に陥る。
藤倉の「secret forest for ensemble」は、舞台上に弦楽合奏が、客席に管楽器群が点在して配置される。管楽器奏者たちがそれぞれ持つレインスティックが不思議な響きを作り出すが、空間配置そのものは、1階席ならともかく、上階席の聴衆に対してはさほど効果的ではない。
だが、音色の多彩さと、音楽のインパクトの強さという点からみれば、さすがに彼は今夜の若手作曲家たちのうちでは、一歩も二歩も先んじているだろう。
庄司の演奏によるリゲティは、これはもう別格的存在だ。
ジョナサン・ノットが指揮して、今年の尾高賞受賞作品である原田敬子の「エコー・モンタージュ〜オーケストラのための」と藤倉大の「secret forest for ensemble」、N響委嘱による斉木由美の新作「モルフォゲネシス」(世界初演)。最後に庄司紗矢香が特別出演してリゲティの「ヴァイオリン協奏曲」を弾いた。
「MUSIC TOMORROW」にしてはなかなか客の入りがいい、と思ったら、N響事務局いわく「庄司効果です」と。それで彼女の演奏をプログラムの最後に置くというのは、少々アコギだが――まあ、それでお客さんに現代音楽を聴いてもらえるのなら、それもよかろう。
新作をたった一度ナマで聴いただけであれこれ言うのはおこがましいし、私にはそんな大ワザはとても出来ないから、日記としては印象だけを一言書いておくにとどめる。
どれも力作で、大変面白かった。
原田敬子の「エコー・モンタージュ」は――プレトークで藤倉が言っていたように――なるほど「男っぽい」強い力を持つ曲だ。一部の奏者を客席に点在させる、いわゆる「空間配置」をも採用しているが、ただこの効果は一部の客席でしか発揮しにくいものだろう。
斉木の「モルフォゲネシス」は、彼女得意の(?)「虫の声」のモティーフを取り込んだ美しい曲で、その律動感が耳に残り、ずっと拍節が続いているような快い感覚に陥る。
藤倉の「secret forest for ensemble」は、舞台上に弦楽合奏が、客席に管楽器群が点在して配置される。管楽器奏者たちがそれぞれ持つレインスティックが不思議な響きを作り出すが、空間配置そのものは、1階席ならともかく、上階席の聴衆に対してはさほど効果的ではない。
だが、音色の多彩さと、音楽のインパクトの強さという点からみれば、さすがに彼は今夜の若手作曲家たちのうちでは、一歩も二歩も先んじているだろう。
庄司の演奏によるリゲティは、これはもう別格的存在だ。