2008-02

2・16(土)東京オペラ・プロデュース  ワーグナー「妖精」

  新国立劇場中劇場

 ワーグナーの最初の完成オペラ、21歳の作。
 それでも全3幕、上演時間は正味3時間近くもかかる。
 かように若い時から話の長い男だったのだ、ワーグナーという人は。

 一生に一度観られるかどうか、というめずらしい作品である。よくぞ取り上げてくれたものだ。指揮はマルコ・ティトット、管弦楽はユニバーサル・フィル、演出は松尾洋&八木清市、キャストは羽山晃生(アリンダル)、福田玲子(アーダ)他。
 常に客席を向いて歌わせる演出など、いろいろ不満もあるが、ここではレコード評論界の大先達あらえびすがわが国の黎明期を回顧した一文を借りておくにとどめよう。
 「(発売されているレコードが)たった一組しか無い時は、旧ビクター黒盤の『第五シンフォニー』も珠玉であった。それは褒められ尊敬されなければならなかった」(1939年刊「名曲決定盤」)。

これを観た3日後、このプロダクションの演出家であり、主宰の東京オペラ・プロデュースの代表である松尾洋氏の訃報に接して驚愕。公演終了の翌日(18日)に他界されたという。氏の功績を讃え、感謝し、心からご冥福をお祈りいたします。(19日)

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