1・11(金)水野修孝:オペラ「美女と野獣」
新国立劇場中劇場
久しぶりにミュージカルでも観に行ったような気分。
いわゆるクラシックの手法だけでなく、ビッグバンド・ジャズ、ボサノバ、20世紀中盤のアメリカン・スタイルのハーモニーにも似たコーラスにいたるまで、いろいろな形を取り込んで平易明快に音楽を聴かせていくオペラだ。
美女(紅屋のお絹)と野獣(月宮城主・月影雪之介。ラストシーンなど天草四郎ばりの扮装だ)の純愛を描く時には叙情的なクラシック・スタイルの音楽が使われ、いっぽう闇の王メフィストと小悪魔たちの悪逆な魔術の場面や、武器商人の紅屋とその欲深な娘たちの場面では、いわゆるジャズ・ポップ系のスタイルの音楽になる。こういう性格付けには、ニヤリとさせられる。
いずれにせよこのようにさまざまなジャンルや手法をミックスする音楽的アイディアは、一つの考え方として面白い。特に日本語のセリフ(歌い語り)と洋楽的リズムを組み合わせた個所などは、成功しているといえるだろう。お絹のパートのごとく高音を多用した常套的なスタイルに比べれば、よほど新鮮なイメージがある。
とはいえ、何かその上にもう一つ、要領のよさが欲しいところではあるのだが・・・・。
管弦楽は三石精一指揮の東京ユニバーサル・フィル。時に騒々しかったが概して好演。
演出は岩田達宗、舞台美術は増田寿子。苦しい制作費の中で精一杯やっているという印象だ。もっと金をかけて、ケレンを多用した幻想的な舞台にできれば、作品のエンターテインメント性は更に生きるだろうに。
なおこれは、私は見ていないけれども1989年に初演、2003年に改訂再演されたことがある。今回の上演に際してもかなりの改訂が加えられているとのことだ。制作は日本オペラ振興会。
久しぶりにミュージカルでも観に行ったような気分。
いわゆるクラシックの手法だけでなく、ビッグバンド・ジャズ、ボサノバ、20世紀中盤のアメリカン・スタイルのハーモニーにも似たコーラスにいたるまで、いろいろな形を取り込んで平易明快に音楽を聴かせていくオペラだ。
美女(紅屋のお絹)と野獣(月宮城主・月影雪之介。ラストシーンなど天草四郎ばりの扮装だ)の純愛を描く時には叙情的なクラシック・スタイルの音楽が使われ、いっぽう闇の王メフィストと小悪魔たちの悪逆な魔術の場面や、武器商人の紅屋とその欲深な娘たちの場面では、いわゆるジャズ・ポップ系のスタイルの音楽になる。こういう性格付けには、ニヤリとさせられる。
いずれにせよこのようにさまざまなジャンルや手法をミックスする音楽的アイディアは、一つの考え方として面白い。特に日本語のセリフ(歌い語り)と洋楽的リズムを組み合わせた個所などは、成功しているといえるだろう。お絹のパートのごとく高音を多用した常套的なスタイルに比べれば、よほど新鮮なイメージがある。
とはいえ、何かその上にもう一つ、要領のよさが欲しいところではあるのだが・・・・。
管弦楽は三石精一指揮の東京ユニバーサル・フィル。時に騒々しかったが概して好演。
演出は岩田達宗、舞台美術は増田寿子。苦しい制作費の中で精一杯やっているという印象だ。もっと金をかけて、ケレンを多用した幻想的な舞台にできれば、作品のエンターテインメント性は更に生きるだろうに。
なおこれは、私は見ていないけれども1989年に初演、2003年に改訂再演されたことがある。今回の上演に際してもかなりの改訂が加えられているとのことだ。制作は日本オペラ振興会。