12・25(火)METライブビューイング
品川プリンスシネマ
先シーズンから開始されたこのシリーズ、メトロポリタン・オペラが上演を定期的に映像生中継しマディソン・スクェア・ガーデン他で上映、併せて映像を各国に送って映画館その他で上映するというプロジェクトが、今年も始まった。
その第1弾がグノーの「ロメオとジュリエット」で、指揮がプラシド・ドミンゴ、主演がロベルト・アラーニャとアンナ・ネトレプコ。大晦日に歌舞伎座で上映され、1月以降は札幌、埼玉、千葉、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡でも上映される予定とか。今夜はその試写会。
たかがビデオ上映、などとバカにしたものではない。私も前シーズンのプロダクションをすべて観たが、大画面ということもあって、すばらしい迫力だ。単に舞台の光景をそのまま映すのではなく、歌手や道具のアップも折り込む映像演出も為されており、しかもこれがきわめて精妙で、巧みなのである。休憩時間に折り込まれたインタビューなど特別企画も傑作で、場合によってはこちらの方が本編より面白いこともある。私もMETにはしばしば行ったが、それでもこの映像を見ると、また行きたくなるような気持になってしまうほどだ。
オペラの舞台を一般に開放する、というこの「METライブビューイング」のコンセプトは、実に当を得ているだろう。オペラハウスになど行ったことのない、また行くきっかけもない人々に、オペラへの興味を持ってもらえるのはすばらしいことだ。たとえこれを観たからすぐオペラに行くということにはならない人にも、オペラは面白いのだという気持を持ってもらえれば、いつかはそれが歌劇場の観客層拡大に結びつくことになるだろう。
ただ、今回の「ロメオ」は、いささか歌手のアップが多く、映像としては少々めまぐるしく、疲れるところがないでもない。ネトレプコの「オペラ女優」にふさわしい細緻な演技を愉しむという利点はあるけれど。
それに、この会場の問題だけならいいが、音質もさほどよろしくない。これは、再生の音量が、クラシックの聴き手にとってはあまりに大きすぎたせいもある。
先シーズンから開始されたこのシリーズ、メトロポリタン・オペラが上演を定期的に映像生中継しマディソン・スクェア・ガーデン他で上映、併せて映像を各国に送って映画館その他で上映するというプロジェクトが、今年も始まった。
その第1弾がグノーの「ロメオとジュリエット」で、指揮がプラシド・ドミンゴ、主演がロベルト・アラーニャとアンナ・ネトレプコ。大晦日に歌舞伎座で上映され、1月以降は札幌、埼玉、千葉、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡でも上映される予定とか。今夜はその試写会。
たかがビデオ上映、などとバカにしたものではない。私も前シーズンのプロダクションをすべて観たが、大画面ということもあって、すばらしい迫力だ。単に舞台の光景をそのまま映すのではなく、歌手や道具のアップも折り込む映像演出も為されており、しかもこれがきわめて精妙で、巧みなのである。休憩時間に折り込まれたインタビューなど特別企画も傑作で、場合によってはこちらの方が本編より面白いこともある。私もMETにはしばしば行ったが、それでもこの映像を見ると、また行きたくなるような気持になってしまうほどだ。
オペラの舞台を一般に開放する、というこの「METライブビューイング」のコンセプトは、実に当を得ているだろう。オペラハウスになど行ったことのない、また行くきっかけもない人々に、オペラへの興味を持ってもらえるのはすばらしいことだ。たとえこれを観たからすぐオペラに行くということにはならない人にも、オペラは面白いのだという気持を持ってもらえれば、いつかはそれが歌劇場の観客層拡大に結びつくことになるだろう。
ただ、今回の「ロメオ」は、いささか歌手のアップが多く、映像としては少々めまぐるしく、疲れるところがないでもない。ネトレプコの「オペラ女優」にふさわしい細緻な演技を愉しむという利点はあるけれど。
それに、この会場の問題だけならいいが、音質もさほどよろしくない。これは、再生の音量が、クラシックの聴き手にとってはあまりに大きすぎたせいもある。