旅行日記 第3日
12・8(土)サイモン・ラトル指揮 「楽園とペリ」
シャンゼリゼ劇場大ホール
ユーロスターでロンドンへ取材に行く大橋さんと別れ、こちらは午前中のタリスに乗ってパリへ引き返す。この数日間は天気に恵まれない。今日もパリはついに強い雨になってしまった。ただでさえ時差に弱い私には、暗鬱な空は気分的によろしくない。
それでもとにかくシャンゼリゼ劇場に向かい、夜8時からのラトル指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメントの演奏会を聴く。プログラムはシューマンの「楽園とペリ」。ナマで聴く機会など滅多にない大曲だ。前後にねちっこいオペラばかり並んでいる今回のスケジュールの中では、清涼剤のような存在というべき演奏会・・・・のはずだったが、実際に聴いてみれば、ラトルの指揮は切り込むように鋭角的だし、ピリオド楽器で響くシューマンの音楽も、ロマン的な安息とか憧憬といったものを振り落とし、息詰まるような緊張をはらんで立ち現われてくる。
ペリを歌ったのは、ソプラノのサリー・マシューズ。こんなに癖のあるヴィブラートを付ける人だったかと、少々辟易した。その他にケート・ロイヤル、ベルナルダ・フィンク、マーク・パドモア、アンドルー・ステイプルズ、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン。それにオーケストラと同名の合唱団。
バルコン席で、小澤さんのプロジェクトの若い女性スタッフ、杉山さんと同席になった。パリに慣れない私を地下鉄のフランクラン・ルーズヴェルト駅まで案内し、ついでに地下鉄の切符を買うのまで手伝って下さる。クリスマスの装飾に彩られた雨上がりのシャンゼリゼ大通りの、何と美しく、華やかなこと!
「エッフェル塔を見てごらんなさい」と彼女が言う。もう少し早い時刻までは、さらに華やかな色彩のライトアップがされていたそうだ。通りの彼方には、これもライトアップされた凱旋門が、ツリーの飾りを通して微かに見えている。ため息の出るような美しさだ。今回のような滅茶苦茶なスケジュールでさえなければ、もっとパリの夜を満喫できたであろうものを。
ユーロスターでロンドンへ取材に行く大橋さんと別れ、こちらは午前中のタリスに乗ってパリへ引き返す。この数日間は天気に恵まれない。今日もパリはついに強い雨になってしまった。ただでさえ時差に弱い私には、暗鬱な空は気分的によろしくない。
それでもとにかくシャンゼリゼ劇場に向かい、夜8時からのラトル指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメントの演奏会を聴く。プログラムはシューマンの「楽園とペリ」。ナマで聴く機会など滅多にない大曲だ。前後にねちっこいオペラばかり並んでいる今回のスケジュールの中では、清涼剤のような存在というべき演奏会・・・・のはずだったが、実際に聴いてみれば、ラトルの指揮は切り込むように鋭角的だし、ピリオド楽器で響くシューマンの音楽も、ロマン的な安息とか憧憬といったものを振り落とし、息詰まるような緊張をはらんで立ち現われてくる。
ペリを歌ったのは、ソプラノのサリー・マシューズ。こんなに癖のあるヴィブラートを付ける人だったかと、少々辟易した。その他にケート・ロイヤル、ベルナルダ・フィンク、マーク・パドモア、アンドルー・ステイプルズ、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン。それにオーケストラと同名の合唱団。
バルコン席で、小澤さんのプロジェクトの若い女性スタッフ、杉山さんと同席になった。パリに慣れない私を地下鉄のフランクラン・ルーズヴェルト駅まで案内し、ついでに地下鉄の切符を買うのまで手伝って下さる。クリスマスの装飾に彩られた雨上がりのシャンゼリゼ大通りの、何と美しく、華やかなこと!
「エッフェル塔を見てごらんなさい」と彼女が言う。もう少し早い時刻までは、さらに華やかな色彩のライトアップがされていたそうだ。通りの彼方には、これもライトアップされた凱旋門が、ツリーの飾りを通して微かに見えている。ため息の出るような美しさだ。今回のような滅茶苦茶なスケジュールでさえなければ、もっとパリの夜を満喫できたであろうものを。