2007-10

10・14(日)アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィル

  サントリーホール

 来年9月から日本フィルの首席指揮者になることが決まったアレクサンドル・ラザレフの「お披露目シリーズ」の一環。
 
 慌ただしく指揮台に飛び上がり、怒れるキングコングさながらに猛然たる身振りで彼が指揮を開始すると、「眠りの森の美女」の序奏がホールを揺るがせて轟きはじめる。
 が、この人の魅力は、ただ豪快な音を出すのではなく、絶妙なピアニシモをオーケストラから引き出すところにある。今日もショスタコーヴィチの「第5交響曲」第3楽章や、アンコールでの「馬あぶ」からの「ロマンス」でその片鱗を示していた。
 もう一つの魅力は、色彩感である。チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第3番」を、これほど多彩な音色を駆使して生き生きと聴かせた演奏には、滅多に出会ったことがない。今日は小山実稚恵が持ち前の強靭なピアニズムを生かして一歩も譲らず応酬、スリリングな演奏を聴かせてくれた。

 日本フィルは、これなら面白くなりそうだ。聞けばラザレフの練習は、おそろしく細かくて厳しいそうな。来週末の定期で彼が指揮する「アレクサンドル・ネフスキー」は期待できる。ただ、彼の来日が、年2回(1シーズン1回)にとどまるというのが気になる。シェフの個性を反映させるには、最低でも年3回、できれば年4回の来日が必要だろう。

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